渦のできる仕組み

2009年03月13日

どうして渦が発生するの?

 月の引力によって海水面に大きな高まりができ、それは月の動きを追いかけるように東から西へ向かって移動します。その満潮の波は紀伊水道や豊後水道にも入り北へ進みます。豊後水道に入った満潮の波は瀬戸内海を西側から水位を上げて播磨灘に向かいます。一方、紀伊水道に入った満潮の波は、二手に分かれ鳴門海峡と大阪湾方面に向かいます。その波はさらに明石海峡を抜けて播磨灘に入り、豊後水道を経てきた満潮の波と合流します。紀伊水道から入ってきた満潮の波が播磨灘に入るまで約6時間かかります。この6時間が経過する間に紀伊水道側は干潮の波となり、鳴門海峡をはさんだ播磨灘と紀伊水道との間で海水面に水位差(最大約1.5メートル)が生じ、海面の高い満潮側から低い干潮側へ激しい勢いで海水が流れ込み、中央部を流れる速い流れと、その両側の遅い流れとの速度差で渦が発生するのです。

満ち潮の動き潮の流れ


 また、この大鳴門橋の真下はV字型に深く落ち込み、最深部は約90メートルにも達します。鳴門海峡の南側(太平洋側)には水深140メートル、北側(瀬戸内海側)には200メートルの海釜(かいふ)と呼ばれる深いくぼみがあり、この鳴門海峡独特の海底の地形が潮の干満にともなう海水の流れと合わさり、鳴門の渦を発生させています。
 鳴門海峡に発生する渦潮の大きさは直径最大20メートルにもおよび、世界でも最大規模と言われ、この激しい潮流から発生する轟音から鳴門(鳴る瀬戸)の名が生まれたと言われています。

 豆知識:「鳴門海峡」のほかに、イタリア半島とシシリー島間の「メッシーナ海峡」、北アメリカ西岸とバンクーバー島東岸との間「セイモア海峡」が世界三大潮流と呼ばれています。

海部